よくある質問をまとめました。2025年07月08日

<よくある質問>

■はりは痛くないんですか?
 当院の鍼治療は、基本的に古来より伝承されている「刺さない鍼」の技法を用いています。従って、刺さないので痛くはありません。
 また、特に鍼が苦手という方、またはお子様には、てい鍼・小児鍼といった、棒状の器具で撫でたり擦ったりする施術で対応しております。こちらも刺せない構造になっているので痛くありません。
 ただ、症状により鍼を患部に刺入する場合があります。このときは十分な説明をさせていただき、患者さんの了承を得た上で施術させていただいております。しかしながら、この場合も基本的に痛みを感じることはほとんどありません。

■お灸は熱くないんですか?
 当院で行うお灸は、点火したもぐさが皮膚に直接付かない構造のお灸、または点火したもぐさが皮膚に直接つかない技法でお灸を行っていますので、熱くはありません。
 具体的には、台座を使用した間接的なお灸、米粒大のモグサを8分目まで燃えたところで指でつまんで消火、小指の頭大のモグサを8分目まで燃えたところで皮膚から取り去る、棒状のモグサに点火して患部に近づけ温感を皮膚に与える方法などです。

■治療時間はどのくらいですか?
 基本的に、治療時間は40分~50分程度となります。
 初診の方の場合は、問診と検査と病態説明がありますので、全体でおおよそ1時間15分くらいかかるとお考え下さい。

■副作用はないんですか?
 鍼灸治療は、薬物療法や手術と比較して無害性が高く、一般的に副作用は少ないとされています。ただし、適切な訓練を受けた鍼灸師による施術が重要で、衛生的な施術環境で行われることが必要です。
 当院の鍼灸師は、鍼灸師養成施設にて3年間学び、基礎知識や専門知識を習得し国家資格を有しております。また、広島大学病院漢方診療センター認定鍼灸師でもあり、該当セミナーを受講し修了したものが施術をおこなっております。
 更に、施設も保健所の許可があり、衛生的な施術環境となっております。

 一般的な鍼灸治療の副作用として、めまいや吐き気、出血、神経や内臓損傷、針破断などがありますが、当院の施術は基本的に刺さない為、以上のリスクはほとんどなく安心して受けることができます。
 まれに、施術後の好転反応として体のだるさや眠気を感じる場合がありますが、これは血圧の低下・副交感神経によるリラックス状態・筋肉の緊張の緩和などによるものと考えます。 また、実際にこのような症状が出る方は少なく、たとえ症状が出たとしても2~3日で治まることがほとんどなため、過度に心配する必要はありません。
 好転反応をできるだけ早く緩和させたいのであれば、施術当日の入浴・飲酒・激しい運動は避け、安静に過ごすようにしましょう。

■治療間隔はどの位がよいですか?
 治療によって、自分で自分の身体を治す力が活性化しはじめますが、ピークを迎えた後、治療の効果は半減し始めます。その前に治療を重ねるとより高い効果が期待できます。
 治療効果が無くなってからではまた一からの施術となるため、個人差はありますが、理想は初回より週一ペースで4回続けて頂き、その後病態の推移を見ながら間隔をあけていくという形をお勧めしております。
 また、健康管理で来院される方には、月1回から2回のご来院で「病気にならない身体づくり」のお手伝いをさせていただいております。
◯当院患者さんの通院例 ギックリ腰・・一週間以内に2~3回 がん手術後の倦怠感・・週1でメンテナンス 不妊治療・・週1回ペース ※当院独自のデータです。

■はりや灸を受けてはダメなときは?
 鍼や灸を受けてはいけない時というのは基本的にありません。風邪や妊娠されていても、問題はありません。
 ただ、高熱があったり、急激に悪化した症状があったりして、医療機関を受診するのが適切であると判断される場合は、病院や診療所などへの受診をお勧めしております。

■漢方薬を処方してもらえるんですか?
 当院で処方はできませんが、当院と連携している漢方専門医をご紹介しております。
 また、場合により、当院鍼灸師より漢方内科の受診をご提案させていただくこともあります。
 ご希望の際には、関連病院や専門医へ連絡をとり、受診をスムーズに行えるようお手伝いいたします。

※参考リンク
◯全日本鍼灸学会
・安全対策の基礎 https://safety.jsam.jp/_src/65/basic_safety_measures_20210907.pdf
・有害事象Q&A https://safety.jsam.jp/_src/71/qa_adverse_event_20210907.pdf
・鍼灸安全対策ガイドライン 2025年版 https://safety.jsam.jp/_src/35/Safety_guidelines_2025_v1.1.pdf
◯森ノ宮医療大学
・鍼の副作用 https://mumsaic.jp/news/index.php?c=topics_view&pk=1409896285